このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
平成17年9月1日(木)第495回
開催場所
熊本放送 本社第4会議室
出席委員
吉丸良治委員長他委員8名と永田社長他会社幹部5名が出席
議   題
テレビ『井上家の裁判』

■『熊本の視聴者が知りたい情報を
永田幹郎
社長

「“防災の日”にちなみラジオ在熊7局で同時間に同番組を放送した。 ラジオ聴取率・テレビ視聴率共に上がってきており、社業もこの上期は 順調に推移している。ラジオ『60年目の告白』が民放祭ラジオ部門で 最優秀賞を、テレビ『井上家の裁判』が地方の時代映像祭でグランプリ を受賞した。来る衆議院選挙特番においては、熊本の視聴者が最も 知りたい情報を伝えるべくあらゆる配慮をする。


テレビ番組について 

『井上家の裁判〜国と闘い続ける中国残留孤児家族〜』
放送 8月11日 木曜日 午前9時55分〜午前10時50分まで。
この番組は、永住帰国した残留孤児が呼び寄せた家族の強制退去処分を めぐる取り消し裁判の背景に迫ったもの。

委員の発言
◎今日に至る戦後処理に関する日本国の対応の問題を浮き彫りにした素晴らしい番組だ。

◎長い時間をかけて撮った、内容の濃い意義のある優れたドキュメンタリー番組である。

◎よく揃った資料が説得力を増し、カメラワークも適格で、ナレーションが際立っていた。

◎晴子さんの明るさ、前向きさ、家族への愛、裁判を通じてたくましく成長していく姿が感動的だった。

◎井上家の人達の強い家族愛や誠実な様を自然な姿で映像化しているのは見事である。

◎番組の時系列の構成や、家族構成が少し判りにくかった。

◎井上家の支援サークルの人達、学校の中での晴子さんの立場、入国管理事務所の様子や話等が盛り込まれれば、より番組内容に厚みが出たと思われる。

会社の発言

○番組制作の動機は、日本の戦後処理の曖昧さ、排他的な入管行政、裁判による井上家の 人達の苦しみ、そして、なぜこの問題が裁判にならねばならないのかを視聴者に問うことで あった。

○この番組は、家族の物語として捉えたかったので外部支援者には触れなかった。また、 人間関係の煩雑さに関しては、出来る限り整理・配慮したと思っている。

○入管は、裁判で係争中の個別の事案にはコメント出来ないという基本姿勢であり、取材に 応じてくれなかった。

<番組審議会事務局>

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