このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
令和5年3月1日(水) 第669回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
竹屋委員長他 委員7名と坂口常務他会社側5名が出席
議   題
テレビ番組「新 窓をあけて九州  まだまだ これから 〜帽子作家・熊谷美南子 79歳〜」


テレビ番組について 

テレビ番組「新 窓をあけて九州  まだまだ これから 〜帽子作家・熊谷美南子 79歳〜」
令和5年2月12日(日)10:00〜10:15放送
80歳を目前に独学の自由な発想で創作を続ける熊本市在住の熊谷美南子さんに密着した番組。

委員の発言

◎約10分という短い時間の中で様々な様子を非常にわかりやすくまとめてあり、熊谷さんが帽子作りを始められたきっかけから、デザインに対する思いや考え方、その帽子の製作過程、それから熊谷さんに関わる方々の声など、多くの要素がわかりやすくまとめられており、ナレーションもわかりやすく、BGMも場面に合ったものが使われていた

◎印象に残った言葉が多かった。自分が触発されたとか、森羅万象全てが刺激になる等、それだけ印象に残る言葉を引き出されて15分の番組によくまとめていると感じた

◎自由、枠にとらわれないデザインというのは、近年不確実性や先行きの不透明さが高まる中、ビジネスの分野をはじめ様々な分野でアート思考という言葉が注目されている中、そういった仕事感や人生観、しいては自己実現を考えていく上で、熊谷さんの生き方というのは、若い世代にもとても参考になる要素も含まれ、学びや刺激もある番組であったと思う

◎また、逆に、高齢者の励みにもなるというか、一つの生きがいを持ってそれに打ち込む姿というのは、年をとった人にも非常に参考になる内容だったと思う

◎帽子づくりの過程を夫のカメラに収める様子に、妻への隠しきれない愛情を感じ、思わずにっこりしてしまった

◎個性的で色とりどりの帽子もとても素敵だったが、熊谷さんの人としての魅力が番組内の中に詰まっていたように感じた。自分で染色する様子や柔軟な発想、飼い猫が引き裂いた絨毯の糸くずに感動する気持ちなど心のゆとりを感じて、女性としてこんな風に年を重ねていけたらなと思いながら番組を見た

◎アトリエでの帽子製作の現場の映像、こういうふうに作るのよという紹介の様子はすごく見応えがあった

◎最初の導入の年齢紹介のときに用いられた『御年』という表現が少し気になった。ある程度の高齢者に対する尊称ではあるが、この番組に限っては使わなくてもよかったのではないかという印象を持った

◎どんな素材を使っているのだろうかと気になった。使っている素材の紹介なども少しあれば帽子の印象もまた変わって見えたのかと感じた

◎非常に個性的で色鮮やかなデザインとは対照的に、作業場の照明がちょっと暗いのか、そこで行うインタビューが少し暗い印象を受けた。また、帽子もちょっと深めにかぶられていあることが多く、終始マスクを着用されていたため表情がわかりにくかった

◎番組に欲しかった点は、79歳にしてまだまだ進化し続けていますというコメントを聞いたとき、この帽子作りの47年間は順調だったのかという疑問が湧いた。何かの事情で一時期、今のような帽子作りへの思いを断念しなければならないようなことがあったために、高齢の今こそ帽子作りを尊い時間として日々意欲的に進化できて帽子作りに励まれるのではないのかと思った。もし、そのような出来事があったならそこも少し紹介して欲しかった


会社の発言

○ひとりでのインタビューの場合、マスクを外してもらうことにしているが、今回、熊谷さんが歯の治療中ということでマスクを常時付けられる映像となった

○顧客や愛用者の声が少なかった。逆にその分、夫の稲原さんとの協力関係やお互い尊敬し合っている関係を加えることていった

○取材に幾つかの制約があり撮れないシーンもあったが、熊谷さんの強い言葉や明るい人柄は伝わったのではないか

<番組審議会事務局>

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