このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日

平成11年6月3日(木)第433回

開催場所

RKK第4会議室

出席委員

松山公一委員長ほか9人

審議番組

ラジオ番組 『よかよかアミーゴ』
テレビ番組 ドラマ『春、陽だまりの町』

ラジオ番組について
「よかよかアミーゴ」月〜金 昼12時〜
(月〜金 昼12時〜)
アナウンサーが日替わりで担当する音楽番組。4月からのラジオ番組のコンセプト−タレントではなく局アナを売り出そうの番組のひとつ。アナウンサーが構成・選曲など1人で担当するアナデューサー番組。各曜日、各アナウンサーの個性を持っている派手で楽しいトーク音楽番組。

委員の発言

●アナウンサーの持ち味、個性が良く出ていて楽しい番組。

●音楽を中心にした気楽に聞ける番組。

●思いきり個性を出すともっともっと面白い番組になる。

●アナウンサー登用の成果が出てきている。派手にやれ、勝手にやれ、そうすればもっと良いものが期待できる。

●注文すれば月〜金のつながり、バトンタッチ的なものが一つでもあれば良い。

●番組の中のネット番組との調和を少し考えたほうが良い。

社側の発言

●各アナウンサーは個性を出して頑張っていると思う、今は各担当者にモ派手にやれモといっている。現状は次の段階に至るための胎動、今後どういう形で行くか模索中である。

テレビ番組について 
「春、陽だまりの町」
熊本放送が制作した1時間ドラマ。水俣出身の詩人 渕上毛銭の作品をきっかけに、主人公の女子大生が水俣病問題からの再生を模索する市民らとめぐり合い交流する姿を描いたドラマ。物語は、母親が水俣出身の主人公の神戸の女子大生が、毛銭の詩集を見つけ、母の故郷を訪ねたところから展開、カリエスで衰弱しながらも、エネルギーにあふれた毛銭の詩と地域社会の再生、もやい直し運動に取り組む水俣病患者、市民らを重ね合わせて水俣の今を描いています。主人公と山で出会う老人以外は、出演者は素人の水俣市民、ストーリーはフィクションですが、患者や市民が自らの体験・境遇をドラマの中で演じるという新しい手法のテレビドラマです。
 今年3月、毛銭の50周年忌を迎えたことから熊本放送が企画・制作、水俣市が協力。JNN九州・沖縄7局で同時放送。

委員の発言

●水俣病をテーマに分かりやすく作られた優れた番組。

●これまでの水俣の番組はチッソ問題がメインだったが、この番組は次のステップ、別の角度からの水俣の新たな番組づくりを示唆している。

●これからの水俣を見せるには、心暖まるいい番組。

●素人を使ったのが良かった。演技では出せない面が良く出ており、素人のギコチナサがドラマの成功の一因である。

●主役よりも、患者さんたちのたくましさに心打たれた。

●熊本の人にもっと見てもらいたい番組。

●子供にもわかりやすい番組。ビデオを学校に贈ったら。

●ぜひ再放送してほしい。そのときは周知徹底のPRをしてほしい。

社側の発言

●失ったものを取り戻そうとする水俣を現わすには、ドキュメンタリーでは限界があり、話せない人達の代弁、真実に近い話をフィクション化した。再生に立ちあがった水俣への応援歌として制作した。これからも水俣をずっと撮り続けて行きたい。多くの人に見てもらいたいので再放送します。

委員の発言

●水俣病など現在風化しつつあるものを過去のものではなく、現実の問題として多くの人達に意識させるためにも可能な限り取り上げてほしい。

<番組審議会事務局>

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