このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
平成23年4月7日(木)第551回
開催場所
熊本放送6階 第4会義室
出席委員
古荘委員長他委員7名と浅山社長他会社側11名が出席
議   題
『東日本大震災関連の報道について 』


 

『東日本大震災関連の報道について』
今回の審議会においては番組を特定せずに、東日本大震災関連の報道全般について広く意見を聞くものとした。 

委員の発言

◎どのチャンネルを回しても同じなので、『評論家的な目で見たら駄目だ』と思いながら見るようにした。

◎一番不安に思ったのは、世界の中の日本というものが世界にどういう発信をしているのかという事。その発信がきちんと出来ていないがために観光客は来ない、日本の全てが駄目だというようになっている。

◎画面の隅に津波の到達予想時刻とか、交通機関の影響というのが次々に出されていて、見ている限り公共放送とさほど遜色のないくらいの情報量があったと思う。

◎東北放送の記者が別の取材中、津波に遭遇してカメラを回しながらリポートをしていた。津波の経験がよくあるのか、川底の話をしていたし、緊迫した場面でもきっちりしたコメントをしながら自分で撮っていた。しかも最後には海岸で年配の女性をおぶって、その間にはカメラをタクシーの 運転手さんに持たせて撮らせたという非常に冷静な判断をされている。 あの映像は非常に感心した。

ACのコマーシャルについてはとにかくもっと早く新しいバージョンに 変えるべきだった。当初流れていたものと別のものが最近流れているが、それらに変わるまでがとても長かった。もっと早くやれば随分印象が違っていたと思う。

◎原発問題については10人くらい研究者を集めて何がどうなって、何がどうなるかというのをきちっと説明し、議論するような番組を作るべき。何がどうなるかをそれぞれ バラバラで話したらみんな不安になるだけ

◎マスコミの役割を考えて欲しいという思いがある。あおるような話ではなくて、 どう対応したらよいかという情報をもっと 流した方が良かった。1回目の津波で逃げられたのに2回目の津波で亡くなられた方もいる。そうならないような報道はできなかったのか、心に引っかかる

会社の発言


○現地では取材をすべき報道陣が被災者から質問を受ける事が非常に多かった。病院と放送局、ラジオ局、新聞社が情報の集積地になっているのは事実で、そういう役割も各メディアが果たしていた。

○本当に生活に困っている人達の情報を取材に出た記者が全部拾い上げ、 それらをピックアップして特集することが多かった。


<番組審議会事務局>

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