このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
平成24年6月7日(木)第563回
開催場所
熊本放送 6階 第4会議室
出席委員
谷口委員長他委員8名と浅山社長他会社側10名が出席
議   題
テレビ番組『週刊山崎くん「ゆりかご5年の記録〜命と倫理の間で〜」』


テレビ番組について 

『週刊山崎くん「ゆりかご5年の記録〜命と倫理の間で〜」』
放送 毎週月曜日 午後700分〜午後7時53分まで。
この番組は1994年の4月からスタートして18年続いている熊本県の様々な出来事や話題を取り上げていくゴールデンタイムの番組。テレビ制作部と報道部で取り上げる内容によって担当を変えており、今回は多くの人に考えて頂くきっかけを作るというで目的で、開設から5年を経た「こうのとりのゆりかご」をテーマに制作した。

委員の発言

◎『こうのとりのゆりかご』の開設からの現在に至るまでの5年間の流れが、分かりやすくまとめてあった。さらに過去の事例や現在の動き、外国からの訪問者の意見なども加えて、視聴者は様々な角度から『こうのとりのゆりかご』について考える事が出来たと思う。

◎5年目を迎えた『こうのとりのゆりかご』について話し合い、考える事が出来たという点では、とても多くの人が視聴出来る時間帯のこの番組での放送は意義深い。

◎少子化で子供が減る傾向にあるにも関わらず、考えられないような子供たちへの虐待が続くのではないかという不安が広がる中、この『こうのとりのゆりかご』に関しては世間一般に忘れられる事のないように報道を続けて頂きたい。

◎たくさんの批判や意見を受けながらも命の大切さを伝えたいと行政の支援を受けず、自己負担と寄付だけで運営されている病院の取り組みについて、本当に感心した。この取り組みが全国的にも取り上げられた事で、他県でも取り組みが始まり、相談窓口等も増えて救われた命がたくさんあるのではないかと感じた。

◎単に匿名で預け入れるだけではなく、その後いかに実の親と接触を取りながら引き取ってもらうか模索しているところが受け入れ病院の偉大なところだと思う。そこに光を当てた取材を加えるとまた深みが出たかもしれない。

◎開設時から腰が重かった行政の、5年経った今の具体的なコメントが欲しかった

◎10年、15年と長い期間取材を続けてもらって、社会がこの『こうのとりのゆりかご』をどのように受け入れたのかという事について報道し続けて欲しい

会社の発言

○ゆりかご開設以来5年間、ずっと取材を続けてきた記者と取材対象者との間には信頼関係出来てきている。それゆえに病院内部にカメラが入って取材することが 出来たと思う。

○夕方のニュースの中で5日間特集を組んだが、他の視聴者層や熊本県外、全国に発信する必要性を感じていた。今回の放送が終わると同時にスタジオにいた看護部長のSOSの電話が3本立て続けに鳴ったし『ニュース23X』で紹介した時も看護部長のSOSの電話が鳴り止まなかった。

○水俣病やハンセン病、ダムや諫早湾といった歴史的に根深く、時間のかかっている問題が熊本にはある。この『こうのとりのゆりかご』という問題がそこに加わっているのではないかと思いながら取材を続けている

<番組審議会事務局>

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