このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
平成25年12月6日(木)第578回
開催場所
熊本ホテルキャッスル 地階
出席委員
谷口委員長他委員8名と浅山社長他会社側9名が出席
議   題
テレビ番組 『 こうのとりのゆりかご 〜赤ちゃんポストの6年間と救われた92の命の未来〜』


テレビ番組について 

『 こうのとりのゆりかご 〜赤ちゃんポストの6年間と救われた92の命の未来〜』
放送 11月25日 午後9時00分〜午後10時54分まで。
この番組は、熊本市の慈恵病院に設置された『こうのとりのゆりかご』が設置されるまでと設置されてからの6年間の歩みをRKKの協力でTBSがドラマ化したもの。

委員の発言

◎あっという間の2時間だった。『こうのとりのゆりかご』という象徴的な話題をベースにしながらも家族愛、親子愛、夫婦愛、そして人間愛が詰まった素晴らしいドラマになっていた。

◎行政や命を預かる医療機関の責任等を考えさせる番組であり、熊本の医療機関が先進的な取り組みを出来た事は、熊本の誇りだと思う。

◎『こうのとりのゆりかご』に関しては色んな考え方がある。だからこそ、みんなで考えて子供達が 安全に暮らせる日本を作っていかなければいけないと改めて感じた。そういう意味でもニュースや ドラマを通して国民に一石を投じたと思う。

◎何度も『あなたは私の宝物』というセリフとともに子供を後ろから抱き締めるシーンがあった。そのシーンにとても感銘を受けたし、ドラマが最も伝えたいメッセージだと感じた。

◎"ドラマであればプライバシーを守れる"というというナレーションにこの番組の持つ意味合いの重さが集約されていたように思う。

◎熊本県では福祉総合相談所や熊本市子供センターに12月から1月にかけて子供の預け入れがとても増えてくる。11月の放送は本当に良いタイミング だったと思う

◎『こうのとりのゆりかご』の誕生秘話として、熊本市長の決断が大きかった という形で取り上げられていた。これはあまり知られていない事なので紹介されて良かった

◎母子の特定が出来ない構成になっているという事だが、当事者には自分自身がモデルであるという事が 解るのではないか。モデルとなった家族の了解が得られたかが少々心配

◎『赤ちゃんポスト』というネーミングにどうしても馴染めない

◎どこまでがフィクションで演出であるか、気をつけないと誤解を招くかもしれないとも思った

会社の発言

○全国に広く今回のドラマを見てもらうためには、『こうのとりのゆりかご』のドラマ化と紹介しても 何の事か解らないだろうと考えた。そこで病院も納得の上、赤ちゃんポスト』という言葉を使う場合には『こうのとりのゆりかご 赤ちゃんポスト』と一連で示す事で三者の折り合いがつき、文字上は『赤ちゃんポスト』でいく事になった。

高校生の自宅出産シーンを見て不安になった、と実際に臨月に入っている高校生からも電話相談があった。 誰にも相談出来ず、またニュースを見る層ではない人達にドラマという手法を取った事で見てもらえた。 それによって危機一髪で救えたというケースがあったという事は、今回、報道でありながらも放送枠を 広げた一つの成果だと思っている

<番組審議会事務局>

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