このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
平成28年3月3日(木)第600回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
小野委員長他委員6名と秋岡社長他会社側8名が出席
議   題

テレビ番組 『日本のチカラ 〜縫製工場の技を世界ブランドへ〜』



テレビ番組について 

日本のチカラ 〜縫製工場の技を世界ブランドへ〜
放送:平成28年2月2日(火) 午前10時25分〜午前10時54分
日本民間放送教育協会(民教協)のネット番組で、熊本市の老舗婦人服店の4代目・山田敏夫さんが立ち上げたブランドを通して、生き残りをかける縫製工場の苦悩と、日本の縫製技術を守りたいとする山田さんの奮闘ぶりを描いたもの。

委員の発言

◎番組の内容にぐいぐい引き込まれていき、熊本ではこんな若者が育って頑張っているんだという事を知った喜びが大きく、審議することを忘れながら入り込むほどの魅力ある番組。

◎熊本にこういう起業人がいたのかと、嬉しい思いがした。30分弱の時間の中で上手くまとめてあった。

◎物作りの良さに光を当てて前向きに生きる姿が伝わる、活力がある番組。番組構成も良かった。

◎視聴者が番組を理解して、日本人として元気が出るための細かな配慮があった。

◎あさぎり町の社長の苦闘や従業員との関係描写が番組の厚みを増した。普段は聞かせたくないようなやり取りが映像に出来ていた。

◎何も書かかずに見入ってしまっていた。世の中の価値として残っていくものは物作り、というところが印象に残った。

◎地方に可能性を秘めた事業とか地域があって、それを動かすのが人だということに着目して作られていることに共感を得た。頑張っている人を応援したくなる、よく出来た番組。

◎物作りへの誇りについてストーリー性を持たせて番組が作られていた。従業員を大切にしないといけないといった工場の社長の言葉にもじんと来るものがあった。

◎地域から東京へ、世界へ発信していく様子がよく映っている素晴らしい番組。特に、ファクトリエとデ・アイという生産と流通のチームプレーが良かった。

◎山田さん自身のストーリーについて少し説明不足を感じた。

◎数ある工場の中から何故この工場を選んだのか知りたい。また、商品を購入したお客さんの生の声も聞きたかった。

◎いい素材であるだけに30分尺だと厳しく、ちょっと駆け足になった感もあった。

◎どのようにして消費者にブランドを周知されたのだろうかという点を知りたかった。

◎アップの場面などでテロップが欲しいなという場面がいくつかあった。

◎アパレル界の風雲児とは誰が言っているのかが気になった。

会社の発言

○下請けの現場の苦悩を見せないと山田さんの取り組みの意義が伝わらないのではないかという思いが強く、山田さんの華やかな、動きのある部分をある程度落としてでも工場の部分を厚く見せることで主人公の行動の意義を伝えるという方法論を取った。

○下請けの部分を厚く取材しないといけないなという思いがあり、遠いと取材回数が制限されるので熊本での取材要請を行ったところ、タイミングよくあさぎり町での取材が出来た。

○インタビューでは、被写体が浮き上がるような、本来スチールで使うカメラを使って、後ろに服を並べてぼやっとさせてインタビューを撮った。

○テロップに関しては非常に難しい問題で、本来わからない所には入れるが、表情を見せたいという思いで、聴覚で健常な方が聞こえる形であれば打たないという判断で表示した。

○山田さんはベンチャー企業の成功者として捉えられることが多いが、わかりにくいのでアパレル業界の風雲児という形で説明した。

<番組審議会事務局>

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