このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
平成28年6月2日(木)第602回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
小野委員長他委員6名と会社側9名が出席
議   題

『熊本地震の報道全般について』


 

熊本地震の報道全般について
今回は、この4月に発生し、今なお余震が続いている熊本地震について、ラジオ・テレビにおける報道全般について審議を行うこととした。

委員の主な発言

◎テレビをつけて地震の大きさや震源地の情報が得られることで、落ち着きが得られた。停電でテレビがつかない時期はやはり不安だった。

◎ラジオの必要性を改めて感じた。

◎地域に密着した情報をきちんと伝える地元の放送の有り難さを感じた。メッセージ性のある取材で、頑張ろうという前向きな内容に地元ならではの放送と感じた。

◎地元の放送局ということで、伝わり方に臨場感があった。被災しながら情報を伝えているところが非常に励まされ、心強く思った。

◎やはりラジオ。明るさで人の顔が見える事、声が聞こえる事は、かけがえのない安心感を得られる。ラジオから出る声のところに避難者も集まってきた。改めてメディアの大切さを感じた。

◎被災地をインタビューして回る内容は、実際に被災して情報が欲しい人間にはまどろっこしい。今の情報とか停電の状況とか、小刻みにそういった情報が入る方が震災直後の情報としては有り難い。

◎誰のために報道しているのか、非常時ではあっても具体的に説明することは報道機関の使命。

◎被害や支援物資の状況は刻々と変わるので、そこも踏まえて報道してほしい。プライバシーについても、報道が与える影響は非常に大きい。

◎自治体の職員も、自分たちが被災者でありながら家にも帰らずに一生懸命支援にあたっている。士気に影響したり混乱を招いたりしないよう報道をしていただくとありがたい。

◎L字画面について、情報は役に立つが、映像と文字が流れていくのを両方いっぺんには追いづらい。

◎L字画面について、高齢者も多いのでもう少しゆっくり出してほしい。

◎5月14日放送の特集番組では、冒頭で項目を紹介した点、上空および地上からの中継リポート、子供の笑顔の紹介などが良かった。

◎今回は、地元のテレビ、ラジオ、新聞が何をしてくれているかというのがよく分かった。非常に良かった。

会社の発言
(地震当時の体制や現状などについて)

■技術局
○4月14日の前震では放送を継続して行う事ができたが、4月16日の本震では本社・金峰山送信所とも電気系統に影響を受け、テレビ放送は1時間6分ほど停止したが、ラジオは放送を継続する事が出来た。
○南阿蘇テレビ局が大きな被害を受け、仮設の送信所から送信を行っている

■編成局
○ラジオは4月14日午後9時26分から4月18日午前5時まで66時間、地震速報および関連放送を行った。

○テレビも前震発生からネット番組もほぼ熊本地震の内容。4月15日19時から一旦通常放送に戻るが、本震後午前1時30分から報道特番開始。以降、16日19時まで特別番組。
○「L字画面」については、6月5日を目処に終了を考えている。

■報道制作局
○キー局に映像を送ると共に、ローカル向けの特番も多く取り組んだ。ワイド番組「ウェルカム!」では、ライフライン、店舗や浴場など生活情報に特化した内容で放送を続け、「週刊山崎くん」でも4月27日、5月4日、11日と震災関連の内容を放送。

■報道部
○前震の日は22時22分に市内中心部から中継の第一報を入れた。益城町方面への渋滞にRKKの中継車が巻き込まれ、RKBの中継車が先に益城町に到着し、0時31分に益城町役場から中継を開始した。
○4月15日には、JNN系列から7台の中継車と15班の取材団が集まった。5月までの応援の人数は全体でのべ2千人ほどであった。
○4月16日の本震後は送信所も停波、社内も停電となったが、応援の中継車が直接TBSに衛星経由で中継映像を送ることで被災地からの放送を行った。

■ラジオ制作部
○前震後、1人用のブースで第一報を入れ、その後もこのブースで余震の除法などを入れ続けた。
○災害通信ボランティアを通じて情報を収集した。
○4月15日6時40分のレギュラー番組から場所を移して12時まで特番体制、その後は速報体制を維持しながら番組はレギュラーに一旦戻った。

○本震後も1人用ブースから速報を続けたが、停電で厳しい環境であった。
○タレントさんやフリーのスタッフさんが自発的に集まってくれたことで、放送する体制が作れた。
○災害通信ボランティアの情報や災害専用メールの他、系列局の支援、東日本大震災で読み聞かせCDを作ったプロダクション、女川のFM局など温かい支援をいただいた。

<番組審議会事務局>

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