テレビ番組 『熊本地震から１年』

『熊本地震から１年』
放送：4月15日（土） 午後0時10分〜午後1時55分放送
熊本地震から１年の節目に報道部が制作した特別番組。追悼式や上空からの中継映像も交えながら、これまでの取材を通して追悼の意や記者の思いを表すとともに、復旧・復興、そして希望へと展開していく。

◎1年をかけて多くの方々を継続して追いかけ、よく出来ていた。地元の番組だからこそ出来たのではないか。なかなか地域局らしい番組。

◎文字では伝えきれない部分を、テレビという映像と声を拾っていき、テレビの強みが出ていた。

◎スピード感のある展開に取材の深さも伴っていた。

◎カメラマンや記者が心を使って、心が見えるようなことが感じられた。地震では、いろんなところを撮影をして問題が発生していたが、そのような面も1年間ずっと考えて撮っていたのではないか。

◎内容が多岐にわたり、長時間の番組だったが、時間の長さを感じることなく観ることができた。

◎特にカメラマンの目線の報告が面白かった。新人記者にしても阿蘇のカメラマンにしても、葛藤の部分、苦しみながらいろんな取材をした事が伝わった。

◎日記の場面が素晴らしかった。『今日も素敵な１日だった』と締めくくる生き方に感動した。

◎1年を振り返る、頑張っていこうと前向きになれる報道番組として素晴らしいものだった。

◎全体を通じて取材が丁寧になされていた。家族愛や地域のつながりといったものが一貫したテーマとなって、視聴者に未来への希望を伝える内容だった。

◎ライブ、取材、スタジオ、多方面の放送で、当時の惨状や人の気持ちが良く分かった。前に進んでいるもの、課題それぞれがよく分かり、数字も入っていたので、全体的な把握も出来た。

◎地方局は定点観測的な取材が可能で、これが強み。これからも期待していきたい。

◎最初は被害に重点を置き、中に行くほど回復に重点が置かれ、最後は希望につながる上手い構成だった。

◎被災地にはベテラン記者を派遣すべきとの意見があるが、新人だからこそよかった。緊張が相手にも伝わり、将来の成長の糧になるのではないか。

◎多くの被災者、現場を番組の中で紹介したが、もう少し焦点を絞ってもよかったのでは。

◎地震発生のメカニズムや被害、ある程度統計的にも科学的にも、その後の被災者がどうなったかまで含めて、地元ならではの検証番組を数年後に作ってほしい。

◎故郷とは何なんだろう、家族とは何だろうというところまでもう一歩踏み込んであるとよかった。

◎課題についての掘り下げがもう少しあると良かった。みなし仮設のコミュニティ問題、避難所における孤独死、熊本城以外の文化財の復旧復興なども今後の大きな問題で、次回以降触れてほしい。

◎被災しながらも仕事をしなければならなかった行政の人について、気持ちなどを聞きたかった。

◎ものすごい取材の量で、もう少し整理して見せる工夫が必要。観る方も結構なエネルギーを要し、見せ方の工夫を今後検討してほしい。

◎上空からのヘリのリポートはぜひＲＫＫの記者にしてほしかった。

◎熊本市内の被害について少し触れてもよかったのではないか。

◎アナウンサーの服装について、冒頭の喪服姿は理解できるが、番組の進行に合わせて少し雰囲気を変える配慮があってもよかったのではないか。

◎福祉避難所が指定されていたが活きていなかった。そんな事も取り上げていただきたい。

○4回目の特別番組。すべてを網羅することが出来ず、２時間の放送にどうまとめるか、難しいものがあった。

○1人称リポートを用いることで「我々もこういう気持ちでやっている」というメッセージを入れながら、通常のニュースや通常の特集とは違う原稿の書き方、映像の描き方を工夫した。

○記者の熱意がかなり強く、「あと５秒くれ」「あと１０秒くれ」としていったところどんどん時間が減り、その中で私たち番組に出演するキャスターのコメントもどんどん短くなって、ラインアップの紹介なども削っていった経緯があった。

○ヘリのリポートは福岡での放送も意識したもの。ＲＫＢ毎日放送には震災直後に飛んだことのある人、あの上空から見た人で飛んで欲しいと希望を出し、福岡で馴染みの方にヘリのリポートを務めていただいた。本当に素晴らしいリポートをしていただいたと思っている。

○1年経って新しく分かったメカニズム、車中泊、仮設住宅、こういったところ全てを検証する形での特別番組が必要。今後そういうテーマで取材を進めていきたい。