このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
平成29年11月1日(水)第616回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
原田副委員長他委員4名と秋岡社長他会社側8名が出席
議   題

テレビ番組 『ムーブ 〜戻れぬふるさと 熊本地震から一年半〜』



テレビ番組について 

『ムーブ 〜戻れぬふるさと 熊本地震から一年半〜』
放送:10月8日(日) 午前254分〜午前3時24分
熊本地震で、南阿蘇村立野地区は長期避難世帯に指定され、約350世帯がふるさとに帰れない日々が続いた。ふるさとに戻るのか、離れるのか。苦悩しながらも地域再生を模索する住民の姿を追った。

委員の発言


◎立野で暮らしていた方々の現在の様子や、苦労されている状況がよく伝わった。

◎将来の子ども・孫たちのことを思うと安全で大丈夫な場所なのかという気持ちと、地区を再生しなければいけないという区長の立場での悩みが、よく分かった。

◎見ている風景は当たり前だが、災害の時には当たり前でなくなる可能性が充分あるということを、改めて感じた。

◎故郷を想う気持ちと、これからの世代にとって安全であるかどうかを考える心の揺れがよく表れていた。

◎この番組を通じて、形は違っても地震からの復旧・復興に携わっていきたいと強く思わせてくれた。

◎時系列で丁寧に追っていて、見やすい流れになっていた。

◎ナレーションも淡々としていて、なかなか聞かせた。

◎触れて欲しかったのが、立野地区が2012年の九州北部豪雨でも被害を受けたこと。今度の地震が追い打ちをかけて、特に若い世代の方々は自分たちの幼い子どものことを考えると、非常にナーバスになられていることもあったのではないか。

◎人工の建造物施設が、電力をもたらし便利な生活の一方で、危険を招いてしまった。例えて言うなら、未だに地域に帰れない方がいる福島の原発の構造物と重ね合わせるような視点もあっても良かったのではないか。

◎やや既視感が感じられた。新たな人物がキーパーソン的に絡んでくると、さらに広がりを持って興味深く見られたかと思った。

◎放送の9日ほど前に、長期避難が10月末で解除されるというニュースが飛び込んで来た。間に合うのであれば、そのニュースの要素も盛り込んだら、この時期に放送する意味がグッと出てきたかと思った。

◎非常に丁寧に被災者に寄り添う視点での取材が伝わってきて、つい感情移入してしまう気持ちで、立野地区の復興を願わずにはいられなかった。

◎人々の心の復興が細かくとらえてあって、翻弄される苦しみや、前を向こうとする葛藤がよく描かれていた。

◎是非この続きを見たいと思った。大黒柱を何処に立てるのか、前に向かう力を、また発信して欲しい。

◎今年になって農作業をする姿は、何か見ていて救われたような気がした。

◎九州各県の視聴者への配慮がもう少しあると分かりやすかったのではないか。

◎熊本地震の全体像とか現状を分かりやすくまとめたものも、あったら良かった。

◎復旧・復興は緒についたばかりで、そういうことを九州各県の人々にも分かってもらえるような工夫があればよかった。

◎故郷を離れるか戻るかを悩む様子が長期間の追跡により、リアルに伝えられていた。

◎非常に感情移入がされて、胸が苦しくなるというような感じも覚えた。

会社の発言


○今回の番組は、報道の現場でずっと立野を取材してきて、人を軸にしてまとめたいという思いから制作した。

○取材対象者を2人とする中で、番組の時間が足りなくなり、全部を入れ込めなかった。

○家を再生して地域にずっと関わっていかれる主人公の姿を今後も描いていきたい。

○番組編集上の都合で長期避難解除のニュースが入れられなかったことに後悔がある。

<番組審議会事務局>

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ラジオ:毎月最終日曜 午前6:15 テレビ:毎月最終日曜 午前6:30 放送中

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