このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
平成30年4月4日(水)第620回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
原田委員長他委員6名と秋岡社長他会社側11名が出席
議   題
テレビ番組「日本のチカラ 〜水俣・ふたりの工房〜」


テレビ番組について 

「日本のチカラ 〜水俣・ふたりの工房〜」
放送: 3月9日(金) 午前9時55分〜午前10時25
水俣病患者らの支援をしようと水俣に移住後に紙漉き工房を開いた男性と、自ら育てた綿で糸を紡ぐ妻。二人のものづくりと暮らしを描いた番組。

委員の発言

◎主人公夫妻が飾らない人柄で笑顔も多く、肩に力を入れない姿が非常に印象的だった。まったく素の日常をそのままを出されていて良かった

◎自然の中に自分が使えるもの、自分が作れるものがあるのだと感じた

◎工芸品を使えるものにすることで残すことができるというところに、感心をした

◎二人が水俣病患者支援の活動を、今でも行っているのかどうかが気になった

◎もう少し紙を漉く音や、織物を作る音、乾燥した綿を積む音などを聞かせて欲しかった

◎生きる力というものや、自分の思う生活の豊かさがそれぞれあるということを考えさせられる良い番組だった

◎廃棄されるものを使ってそれを蘇らせさせるということに、非常に感心した

◎小学6年生がカジノキを切って卒業証書作りをするシーンで、実際にどういう卒業証書ができたのかが気になった。出来上がった卒業証書を見たかった

◎逆光で画面が暗く、主人公の顔が見にくい部分があった

◎『このジーンズはダイアナ妃も穿いたのでしょうかね』という主人公の言葉があったが、その意味が分からなかった

◎夏のシーンの直後、冬の格好をしている場面に変わり、ついていけなかった。時間が経ったとか、時候が変わってというナレーションが入ると、より分かりやすかった

◎主人公の『水俣病は宝物だ』と話した言葉に唐突な感じがした。何かの説明が入れば分かりやすかったのではないか

◎主人公夫妻の生き方が、昔からの日本人の生き方や思想を現代へどういう風に活かしていくのかということを伝えていて、国の内外の人たちにも良い影響を与えた番組だった

◎どういうものでも使い捨てにしないで再生利用していくという考え方に、非常に感銘を受けた

◎小学生への自然の中での学びの支援は、素晴らしい地域貢献になっていると思った

◎現代のデジタルな生活の中で、主人公夫妻のように自然の生活に身を委ねて周囲のものを生かしながら生活に必要なものをじっくりと作っていくアナログ的な生活に、何かしらの安堵感を覚えた

◎紙を漉く作業や糸を紡ぐ作業など、今の現代社会ではお目にかかれない手作業の部分が、実に興味深かった

◎食卓のシーンが実に微笑ましく、決して難しいことを語るのではないが日常生活の延長線上に深みのある何かを考えさせられるシーンであった

◎人生経験豊かなアナウンサーによるナレーションも番組を盛りたてていた

◎番組導入部の紙漉きの場面で、画面の下にテロップが流れ始めたが、やや集中力をそがれた。このタイミングは一考の余地があったのではないか

◎気ぜわしい世の中に一石を投じるような良い番組だった

◎家族で見られるような時間帯で放送すれば、子どもから大人まで家族で見られる良い番組になるのではないか

◎暮らしの中から生まれる工芸を取り上げて、ものを大切にするものづくりの心を伝えたいという主人公の気持ちが、よく伝わってくる内容だった

◎外国人の方にも意見を聞いてみるのも良かったのではないか

◎シベリアから来た外国人の『非常に強い差別を受けている』というコメントがあったが、もう少し掘り下げがあった方が良かった

会社の発言

○異なる季節に撮影したインタビューをもとに、構成上欲しい言葉を繋いでいったが、もう少し工夫する必要はあった

○『ダイアナ妃』の部分は、主人公の男性のユーモアだったが、唐突感があり分かりづらかったかもしれない

○放送日が決まっており、学校の卒業証書完成のシーンの取材が間に合わなかった

<番組審議会事務局>

審議会インデックス

e-mail