このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
令和2年3月6日(金) 第639回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
原田委員長他委員6名と上野社長他会社側6名が出席
議   題
テレビ番組 「ムーブ 〜トイロの輝き仕立てます〜」


テレビ番組について 

「ムーブ 〜トイロの輝き仕立てます〜」
放送 :2月9日(日)26時50分〜27時20
重い障害がある子どもをケアする母親たちの戦いのような日々を見てきた、ひとりの訪問看護師は、介護の負担を少しでも減らし、『子育ての楽しみ』を味わってほしいと、得意の裁縫でお母さんたちの「困りごと」を解決するようになる
汗取りパットや耳あてにはじまり、簡単に脱ぎ着できるお出かけ着まで。すると、その服が親子での外出のきっかけに。多くの人におしゃれを楽しんでほしいと、バリアフリーの服専門店を出店したその女性の姿を紹介する。

委員の発言

◎とても徳の高い女性のドキュメンタリーで、幾つもの気づきを残すとても良い番組だった

◎この番組がピックアップしてくれた幾つもの言葉が、素朴だけれど真実というか、人間として無くしてはいけないということを気づかせてもらった。また、それらの言葉が主人公の山本さんを表現していると思った

◎撮影会での晴れ着姿、ドレスに身を包んだ障がい者たち、そしてそれを見守る家族の笑顔。喜びというエフェクトを生み出す工場として素晴らしい成果を生み出していて、まさに『トイロ・エフェクトリー』という店名とぴったり合った取り組みだと思った

◎山本さんは、どちらかというと気難しそうに見える表情も多かったが、それは、他人の人生の思いを受け止めることを覚悟持って行おうとしていることで、あのような雰囲気を作っているのだろうなと思った

◎気になったのは、男性の姿が、あまり見えなかったこと。子育ての中に男性の姿が見えなかった。男性が子育てに参画していないのか、時間の制約もあって省略されたのか、知りたかった

◎放映時間が深夜遅くて、非常にもったいないと思った。もっと良い時間帯で県民に見てもらった方がよかったのではないか

◎山本さんは、看護師だから分かること、看護師をしながらこういうところが改善できればいいなというような思いを今の仕事にも活かしていて、人の思いを叶えたいという本人の気持ちがよく表れていた

◎家族の『人生を豊かにするために寄り添ってくれた』という言葉は、本当に本心から出た言葉なのだろうなという思いがして、山本さんの純粋な秘めた熱い思いを服に表現していることが、きちんと伝わっていると思った

◎山本さんの『働くって収入だけですか』という言葉が、とても印象に残った。人の背景を受け止めて、人に幸せをもたらしたいという気持ちがよく分かる言葉だった

◎この山本さんの活動が長く続けられればいいなと思った。また、高齢者の介護などにもニーズがあるのではないか

◎よくぞこの人を取り上げていただいたなという思い。どういう経過で山本さん知って、取材をしたのかということを知りたかった。なかなか目立たない、あまり表に出られるような方ではなさそうな所にスポットを当てた動機も知りたいと思った

◎洋服を着られた方々がすごくいい表情で優しい笑顔で、それを取り巻かれる家族の方も穏やかで柔らかく包んでいる様子がよく表れていて、見ているこちらも、あたたかいものを分けてもらった気分になった

◎山本さんの子どもたちが、このお母さんをどういう風に思っているのかという声を聞いてみたかった

◎ナレーションは、より柔らかい優しい声でとても聴きやすくて、良いナレーションをされていたなと思った

◎登場人物がとても多かったが、構成も分かりやすく、見ていて非常にテンポ良くまとめられていたと感じた

◎山本さんの活動を今後とも定期的に取材して欲しい


会社の発言

〇2015年と店をオープンした去年1月に取材し、ニュースで特集をしたのがきっかけ。その後、30分番組に派生させた

〇障がいが重くなればなるほど、お母さんたちは子育てではなくケアをしている。そんな中で、なんとか子育ての喜びを味わえないかという風に山本さんが思ったのが、看護師から転身するきっかけだったと理解している

〇成人式をメインの山場に持っていったが、本当に成人式の意味というか20年間生きることの貴重さというのを目の当たりにした気がする

〇山本さんには夫はいるのだが、頑なに画面に出るのを嫌がられて、取材できなかった

〇放送時間に関して、現状、視聴率等の関係で深夜になっている。今後また検討していきたい

<番組審議会事務局>

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