このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
令和2年5月13日(水) 第641回
開催場所
新型コロナウイルス感染防止のため、書面審議により実施 
出席委員
原田委員長他委員7名が意見提出
議   題
テレビ番組「週刊山崎くん」


テレビ番組について 

「週刊山崎くん」
放送 :4月15日(水)19時00分〜19時54
熊本地震から4年。復旧工事が進む熊本城を宮崎美子が訪れ、新たに設けられた特別見学通路を紹介。また、東海大学阿蘇キャンパスを中心とした「震災ミュージアム構想」も紹介する。

委員の発言

◎この4年間の熊本城や阿蘇などの復旧状況が良く分かる番組であった

◎熊本城の復旧復興と震災ミュージアム構想等を取り上げて4月15日に放送したことは、タイムリーであり内容もとても充実していた。視聴者も新型コロナ問題を暫し忘れて、熊本地震を改めて振り返り復旧復興について考える機会になったと思う

◎番組冒頭のドローンを使った俯瞰映像は、特別見学通路の全貌とともに熊本城の全体像が映し出されて迫力満点だった。ドローン映像や地上映像によって、二様の石垣、重要文化財の櫓群、四季折々の木々などの見どころが順を追って説明され、利用者にとってわかり易い紹介だった

◎20年後の完全復旧スペシャルは面白いアイデアで実現すべき。また、復旧10年、15年版も作られたら良い記録となるだろう。肩肘張らない、このような記録が印象に残る

◎エンディングの通行止めのガソリンスタンドでは「明るい所に人は来てくれる」「経済的な応援より精神的な応援」というフレーズがあり、現在のコロナ問題と閉塞感を考えると大きな意味があると思った

◎給油所の丸野所長の明るい笑顔は番組の締めくくりに相応しいシーンだった。同時に、バックに流れる中島みゆきの曲は、淡々と復興に取組む人々を彷彿とさせて、大変良い選曲だった

◎丸野所長が工事の進捗が楽しみでしょうがないと笑顔で語られていた場面が強く印象に残った。復旧復興に向けて今も苦労をされている多くの視聴者に元気を与えたのでは。素晴らしいエンディングだった

◎宮崎美子さんのレポートはいつも安心して観ていられる。視聴者が疑問に思うことを、次の画面ではきちんと質問をしてくれている。説明役の熊本城総合事務所の方との息もぴったりで、2人の掛け合いも見事だった

◎ナレーションが耳なじみ良く、わかり易かった。前半は熊本城の復興に期待を抱かせる明るいトーンだったが、後半の震災遺構のシーンになると、前半の華やかさを押さえた落ち着いた口調でのナレーションとなり好感が持てた

◎「震災ミュージアム構想」とは、阿蘇キャンパスを含む複数の県内被災地の震災遺構を結んだ構想のよう。他の町の震災遺構についても紹介があっても良かったのではないか

◎実際に被害を受けた東海大学関係者のインタビューや、このような構想が生まれた背景やこれまでの検討過程なども紹介すると、なおこの構想に対する理解が深まると思った

◎タイトルに「熊本城に潜入」という言葉が使われているが、「潜入」という言葉は、「相手の許可を得ないで密かに特定の場所を訪れること」であり、今回の番組では「潜入」という言葉は似つかわしくないと思った


会社の発言

〇当初は「熊本城特別公開第二弾を前に」という特集1本立てで考えていたが、国道57号線の復旧工事状況もあり、「震災から4年」に若干シフトした

〇熊本城に関しては、復旧状況を半年に一度位の頻度で取り上げてきた。今回は特別通路が完成し、これまでに体験したことのないアングルから見学可能になったという観光的な視点の情報と復旧工事の中から浮かび上がってくる歴史、そして携わる人々、シンボルとして見守る私たちの誰もが願う「熊本の復旧への思い」を宮崎美子さんの爽快な、そして取材対象者に上品に寄り添うリポートで表現したかった

<番組審議会事務局>

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