このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
令和2年6月3日(水) 第642回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
原田委員長他委員6名と上野社長他会社側7名が出席
議   題
テレビ番組 「くまもっと まなびたいム」


テレビ番組について 

「くまもっと まなびたいム」
放送 :5月11日(月)10時25分〜10時55
新型コロナウイルス感染拡大で休校が続く小・中学生へ向けた学習支援番組。熊本放送は、小学低学年向けに、4月、5月の平日朝に、22回放送

委員の発言

◎『くまもっと まなびたいム』というタイトルが、学ぶということに対しての柔らかい感じが出ており、『くまもと』『もっと学びたい』『タイム(時)』を組み合わせて、覚えやすく、良いネーミングだった

◎『学校ってどんなところだろう』と不安を持っていた新1年生とその親へ、学校の楽しそうな様子と、幼稚園とは違う『小学校』という枠組みが伝わり、とても心強い番組となったのではないか

◎始業のチャイムが鳴り、5分から10分の4つの時間に分かれ、子どもが集中でき飽きさせないような工夫もされていた

◎『分かりやすく伝える』『興味を引く工夫をする』『自ら調べたり考えたりする行動を促す』という3つの視点に留意した番組構成であった

◎字幕を付けたり、イラストを多用したり、実際の訪問映像を織り交ぜるなどし、耳からだけでなく、目からも情報が伝わるようにして、理解しやすくしてあった

◎『AED』や、虹の七色『赤橙黄緑青藍紫(せきとうおうりょくせいらんし)』という言葉が出てきたが、1年生には難しかったのではないか

◎今回のコロナウイルス感染拡大に際し、インターネットによる遠隔授業が行われたが、初等中等教育においては、遠隔授業を行えるシステムの導入も機器の整備も圧倒的に不足していて、教員も園児、児童、生徒たちも遠隔授業を展開し参加するための知識が不足し困惑している状況だった。その中で、テレビ放送という手段を用いた子どもたちの学習支援は、教える側も教えられる側も安心して取り組める場を提供していることになっていたと思う

◎先生の話し方が優しく明確な発音でゆっくりと、しかも明るい表情で語られていたので、初めての小学校生活で不安も大きい子どもたちは、小学校は安心して、しかも楽しく学べる場所であるという印象を持てたのではないか

◎各家庭のインターネット環境に左右されることなく、テレビで子どもたちが手軽に学習でき、また、親子で見ることもできるという、とても良い取り組みだった

◎見て学んだものを復習できる簡単な復習テストのようなものをRKKのホームページに作り、それを子どもが解いて、親が採点するといった取り組みを加えると、より効果が高まるのではないか

◎太陰暦の月の呼び方「皐月」など所々、難しい言葉が出てきた。また、『スタートタイム』『グッドバイタイム』などの和製英語に違和感を覚えた

◎双方向の教育になっていないところが、テレビでの学習支援の弱点だろう。また、この番組の教育効果を上げるためには、親のアシストがないと難しいと思った


会社の発言

〇熊本市から相談があり、急遽立ち上がった番組。熊本は民放4局プラスNHKでの放送という形になった。全国に先駆けた取り組みで、複数の民放が取り組んだのは熊本と北海道。

〇RKKは通常のメインチャンネルでの放送であったが、他の民放局はサブチャンネルでの放送を行った

〇授業内容については、市の教育委員会、市の教育センターの現役の教師と打ち合わせながら、構成していった

〇難しい言葉については、「これは何」という自分の興味の1つのきっかけになる子もいるのではないかなという教師からの案をもとに進めていった

〇小学校1年生に30分間見てもらうために、イラストを多用し、聴きながらも見ながらも飽きさせないような工夫をした

<番組審議会事務局>

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