このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
令和3年11月10日(水) 第656回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
竹屋委員長他委員5名と上野社長他会社側7名が出席
議   題
テレビ番組 「新 窓をあけて九州 〜池田さんのミカン〜」


テレビ番組について 

テレビ番組 「新 窓をあけて九州 〜池田さんのミカン〜」
放送:10月24日(日)10:00〜10:15
10年ほど前に「農薬不使用のミカンを作る」と決意し、少しずつ農薬や有機肥料を減らし、6年前からは完全に自然農法でミカンを栽培している玉名郡玉東町の池田道明さんの取り組みを紹介した番組。

委員の発言

◎『池田さんのミカン』というタイトルが、非常に好奇心を抱かせてくれた

◎番組の冒頭、耕作放棄地のような畑で、蔓を引っ張ると、カズラの中からミカンの木が現れ、一面に伸びた雑草を足や棒を使って倒して土の中で堆肥化させていく独特の農作業の様子に大変驚かされた。また、自然栽培でミカンを育てているその現場の感じがとても良く伝わった

◎池田さんの生き方、人柄、セレクトされている言葉の数々が、非常によくまとまっていて伝わってきた

◎池田さんは、仕事を通していかに生きるかということを考えていて、人間的な成長や向上心、日々自分の人間形成に余念のない方だと思った

◎近年のSDGsの取り組みに適った番組だった

◎ミカンが多く出回りはじめるこの時期に、多様性・共生社会・環境問題への提起のひとつとして、池田さんの取組みを紹介することは、視聴者にとってとても身近な問題として考えやすくタイムリーであると思った

◎池田さんの人となりが視聴者に分かってもらえる言葉を上手くたくさん引き出すことができていた

◎場面場面での池田さんの言葉が素敵だった。言葉から人柄がとても伝わってきた

◎ナレーションも良かった。『小さな生き物と一緒に育つミカン』やエンディングの『今年も来年もこれからもずっと、雑草だらけの畑から届けられます』など

◎数年間は挫折の連続、雑草を活かすやり方を思いついたとあったが、雑草を活かすやり方という一言で無農薬を乗り越えられているような印象を感じてしまった。もう少し、色々あっただろう挫折について知りたかった

◎これほど無農薬で成功されているのは科学的に見るとどういった理由があるのか、科学的理由を知りたいという印象を持った

◎温暖化に加えて、解決しなくてはいけない環境問題は山積みだなということが、より明らかになったなというふうに思う

◎養う家族がいる中で、農薬を使わないという決断が揺らぐことがなかったのか。また、娘さんは池田さんのことを今はどう思っているのか、この2つのことを聞いてみたいと思った

◎番組を見終わって後に、爽やかで後味の良い果物を味わったという爽快感があった。良い番組だった


会社の発言

◯本当は苦労話をもう少し描きたかったが、結果、池田さんにとっては幸運なのだが、既にかなり安定している状況でもあり、リアルに悩んで苦労しているところが描けなかった

◯画替わりが無い、半径500メートル範囲のみの取材になり厳しいかと思ったが、短い時間でもあるので、池田さんを主役にしようと構成した

◯科学的根拠について。池田さんが言うには、害虫も多いけど益虫も多いと。自分の畑には害虫も益虫も両方いるので、そのバランスが良いのではとのこと

<番組審議会事務局>

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