このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
令和5年10月4日(水) 第675回
開催場所
熊本放送 会議室
出席委員
竹屋委員長他 委員7名と坂口社長他会社側7名が出席
議   題
テレビ番組「ダイドーグループ日本の祭り 灯りに導かれて〜山鹿灯籠まつりと生きる人たち〜」


テレビ番組について 

テレビ番組「ダイドーグループ日本の祭り 灯りに導かれて〜山鹿灯籠まつりと生きる人たち〜」
令和5年9月18日(月)16:55〜17:50放送
灯籠師見習いとして初めて奉納灯籠を手がけた平山大貴さんと、灯籠踊り保存会員になり千人踊りに参加する城戸菜々子さんの奮闘を紹介した。

委員の発言

◎4年ぶりの通常開催となった山鹿灯籠千人踊り。その新たな歴史の一歩の中で灯籠師と踊り手の若手2人の挑戦と奮闘に照準を合わせた着眼がとても良かった

◎踊り手、作り手の両方にスポットを当て、灯籠踊り、灯籠作りの技法、祭りの由来、和紙作りの解説も入り、伝統を繋いでいく事の大切を実感できる番組構成になっていた

◎2人の物語をパラレルに展開しながら、一本調子にならず、祭りの背景や周囲の人々の温かさを入れたストーリーは、とても上手くまとめられていたのではないか

◎新型コロナウイルスの位置付けが5類に移行したが、それ以前の取材ではかなり制約も多く、取材に苦労されたのではないか。新型コロナウイルスに対する受けとめ方が5類移行後落ち着いたとはいえ、施設に入所中の叔母さんに報告する城戸さん親子の映像は、エピローグとしての役割だけではなく、取材対象との信頼関係や社会の変化を伝える重要なものだったと思う

◎今回どうして平山さんに奉納灯籠を任せたのか、また、任された時、平山さんはどう感じたのかなど思いを伝える場面が、もう少しあっても良かったのでは思う

◎この山鹿灯籠まつりについても、それを盛り上げる地域の方々が大事で、宗方地区で初めて奉納灯籠の制作を灯籠師に依頼した榊さんの存在を通じて、それがよく理解できたと思う

◎和紙の原料であるコウゾの収穫から紙すきの工程の映像があったが、映像が少し古く感じた

◎宗方八幡宮の相撲取りの彫刻の由来などをもう少し深く掘り下げて取材して欲しかった

◎山鹿灯籠の歴史について、景行天皇伝説が紹介された際、霧が立ちこめた暗闇の中を里人が松明をともして天皇一行を案内する場面があったが、もう少し工夫できなかったかと思う。松明がともる霧の暗闇の影像だけだったのが残念だった

◎2人の経済的な基盤は、まだ安定していないようだったが、今後このような未来の祭りの担い手に対して、行政や視聴者はどのようなことが可能なのか、将来に向けて何か提案があっても良かったのではないか。2人の将来の経済的基盤の安定につながる可能性に関しても何かもっと提示して欲しかった

◎山鹿灯籠祭りの千人踊りの映像や、緻密に作られた奉納灯籠の映像も多く、見応えがあり、ナレーションの声もゆったりとした情緒ある祭りを伝えるのにとても合っていた

◎最後に後日談として、施設に入所されている叔母さんに灯籠踊りの映像を見せる場面があったが、このシーンは、単なる祭りの番組ではなくて、この家族の物語というか、山鹿灯籠まつりを引き継いでいく家族の物語という意味が示された瞬間だったと思った。山鹿の人々で代々ずっと踊り継がれていくという、地域に根ざした祭りであるということを強く印象付けた意味で、非常に良いシーンだった


会社の発言

○山鹿灯籠まつりは、今回4年ぶりに全ての行事が開催されて無事に取材ができた

○踊りの種類について、山鹿灯籠踊りという曲が4曲あり、その4曲にそれぞれ踊りがある。さらに、今回取材した保存会以外にも愛好会、部活動、婦人会など、色々な踊りを継承している団体がある。曲の調子を変えたり、テンポを変えて踊りやすくそれぞれの団体でされている

○城戸さんは普段から積極的に山鹿の町を出歩き、色々な人脈を作って色々な方と仲良くなり、お店を守るというのと山鹿で生きていく上で人と繋がるというところも意識して過ごしていらっしゃった

<番組審議会事務局>

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