◎事件、事故、裁判、災害を含めて、70年の歩みの中の困難を織り交ぜたテーマに正面からぶつかって、自己批判を含めた功罪を検証した印象を持った
◎ニュース報道の基本的実勢とは、事実を曲げずに正確に素早く、つまり速報性が重要であるが、同時に取材される側に寄り添いながらもじっくりと問題の背景についても調査をして、継続して報道することが大切であるという視点を、番組では一貫して論じているという印象を持った
◎取材される側の思いを尊重する報道姿勢や、何のために報道する必要があるのかということを常に自問しながら、取材と報道する姿勢が大切であるということを改めて考えさせた
◎テロップの活用も多く、耳から聞くだけでなく、視覚的に見せることで、番組が視聴者に、ここは伝えたいと思っているであろう事が、効果的に伝わってきた
◎観る側の私たちも何が真実なのかと真摯に耳と目を傾けていかなければいけないとも思った
◎新人記者が感じた報道の『原稿は出して終わりでも、取材した当事者たちのその後の人生は続く』という言葉は、今回のこの特番の本質ではないかと思った
◎改めて、テレビ局としての映像のアーカイブの豊かさが実感できる内容だった
◎元RKK記者の牧口さんが過去の番組で実証ロケする様子は、かなり親身なふるまいに見えた。言葉ではよく語られる『寄り添う』の最も誠実な例だと思った。牧口さんと、この番組制作に関わった人々のそれぞれの『寄り添う』姿勢は、当時の視聴者に伝わったと思うし、いまの我々にも伝わった
◎若い世代に向けて報道記者としてSNSを活用した情報発信について、話があっても良かったのではないかと思った
◎もう一人、報道を純粋に見る側、視聴する側からのゲストがいても良かったかもしれない
◎それぞれの問題点に関して、単に問題点の列記ではなく、さらに深めた議論をもっと聞きたいと思った。特に『かわいそうで終わらない取材』や『悩みを持ちながらの報道』などは、具体的にもっと議論を深めた番組を作っていただければと思った
◎『SNSと報道』で、見出しを見て反射的にコメントが書かれた様子だったという分析があったものの、あおり気味の見出しが孕む危険性について考えるというより、コメントを書く側の姿勢のありかたに話題が傾いてしまったのは少し残念だった
◎今後も定期的に議論を深める場を設けて信頼を保っていただけたらと思った
◎テレビ報道にとって信頼性が一番大事だと思ったので、これからも速報性と同時に、信頼性を追求したスローなニュースも伝え続けてほしいと思った
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