このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
令和6年2月7日(水) 第678回
開催場所
熊本放送 本社会議室
出席委員
竹屋委員長他 委員7名と坂口社長他会社側8名が出席
議   題
テレビ番組 「RKK70周年報道特別番組 スローなニュース
〜変わる報道 葛藤する現場〜」


テレビ番組について 

テレビ番組 「RKK70周年報道特別番組 スローなニュース〜変わる報道 葛藤する現場〜」
令和6年1月13日(土)15:00〜16:54放送
番組は、2011年3月に熊本市のスーパーで発生した3歳女児殺害事件や再審無罪の免田事件、熊本地震報道を関係者の証言を交えて振り返った構成

委員の発言

◎事件、事故、裁判、災害を含めて、70年の歩みの中の困難を織り交ぜたテーマに正面からぶつかって、自己批判を含めた功罪を検証した印象を持った

◎ニュース報道の基本的実勢とは、事実を曲げずに正確に素早く、つまり速報性が重要であるが、同時に取材される側に寄り添いながらもじっくりと問題の背景についても調査をして、継続して報道することが大切であるという視点を、番組では一貫して論じているという印象を持った

◎取材される側の思いを尊重する報道姿勢や、何のために報道する必要があるのかということを常に自問しながら、取材と報道する姿勢が大切であるということを改めて考えさせた

◎テロップの活用も多く、耳から聞くだけでなく、視覚的に見せることで、番組が視聴者に、ここは伝えたいと思っているであろう事が、効果的に伝わってきた

◎観る側の私たちも何が真実なのかと真摯に耳と目を傾けていかなければいけないとも思った

◎新人記者が感じた報道の『原稿は出して終わりでも、取材した当事者たちのその後の人生は続く』という言葉は、今回のこの特番の本質ではないかと思った

◎改めて、テレビ局としての映像のアーカイブの豊かさが実感できる内容だった

◎元RKK記者の牧口さんが過去の番組で実証ロケする様子は、かなり親身なふるまいに見えた。言葉ではよく語られる『寄り添う』の最も誠実な例だと思った。牧口さんと、この番組制作に関わった人々のそれぞれの『寄り添う』姿勢は、当時の視聴者に伝わったと思うし、いまの我々にも伝わった

◎若い世代に向けて報道記者としてSNSを活用した情報発信について、話があっても良かったのではないかと思った

◎もう一人、報道を純粋に見る側、視聴する側からのゲストがいても良かったかもしれない

◎それぞれの問題点に関して、単に問題点の列記ではなく、さらに深めた議論をもっと聞きたいと思った。特に『かわいそうで終わらない取材』や『悩みを持ちながらの報道』などは、具体的にもっと議論を深めた番組を作っていただければと思った

◎『SNSと報道』で、見出しを見て反射的にコメントが書かれた様子だったという分析があったものの、あおり気味の見出しが孕む危険性について考えるというより、コメントを書く側の姿勢のありかたに話題が傾いてしまったのは少し残念だった

◎今後も定期的に議論を深める場を設けて信頼を保っていただけたらと思った

◎テレビ報道にとって信頼性が一番大事だと思ったので、これからも速報性と同時に、信頼性を追求したスローなニュースも伝え続けてほしいと思った


会社の発言

○この番組を企画した意図として、1つ目は、ネットニュースが台頭している中で、テレビニュースを見てもらうためには、深いものであったり、痒い所に手が届く、じっぐりしたものを放送することが必要と感じている

○2つ目は、我々もいけないところを受け止めながら、我々が考えていること、一生懸命現場としてはやっていることを嫌みがないように伝えていければという思いがあった

<番組審議会事務局>

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