このページは番組審議会の主な発言内容をまとめたものです。

開 催 日
令和6年5月8日(水) 第681回
開催場所
熊本放送 本社会議室
出席委員
松本委員長他 委員6名と坂口社長他会社側8名が出席
議   題
テレビ番組 「新 窓をあけて九州 〜人生はマラソン 35歳のリスタート〜」


テレビ番組について 

テレビ番組 「新 窓をあけて九州 〜人生はマラソン 35歳のリスタート〜」
4月7日(日)10:00〜10:15放送
球磨村職員時代に、第1回熊本城マラソンから2連覇した地下翔太さん(35)を取り上げた番組。市民ランナーの雄は昨年春に民間会社に転職し、自らの走りで古里の村を盛り上げようと奮闘している

委員の発言

◎大変爽やかな番組だった。とても見やすくて面白く見させて頂いた。生まれ育った球磨村を走ることで地域貢献・地域活性をしたいという思いがとても伝わってきた

◎印象深い言葉があった。『乗り越えないと達成感が得られない』、『自分で決めたことを正解にする』という、努力してその判断を自分が一番正しい道にしてしまおうという、とても力になる素敵な言葉だった

◎『プレイヤー』という言葉が妙に引っかかった。最初見た時には、サポートをするのではなく、プレイヤーでありたい、注目される側でありたいという意味にとれてしまった。しかし、2回3回繰り返して見るうちに、自分が思う地域の起こし方、より深く人と関わる生き方をしたいという意味だと気がついた。ただ、視聴者は、何度も繰り返して見るわけではないので、私のように勘違いをする人間がいたかもしれない。その番組に関わっていない、まっさらな人に番組を一度見てもらい、どのような印象を受けたかということを検証する作業も必要かと思った

◎今回の番組は、熊本城マラソンと故郷の復興というテーマの中で、マラソンを走ることで、自分自身が得るものであったり、マラソンに自分自身の人生を照らし合わせたような切り口だったが、そこに新鮮な印象を受けた ◎異なる年のことだが同じようなシーンがあったので、画面の隅に、何年のことなのか表示されると分かりやすいと感じた

◎球磨村は、豪雨災害からの復興の途中で、村全体で取り組まれていると思うが、その途中で転職をしたことへの葛藤や戸惑いなどについて、もう少し聞きたかった。その葛藤のような部分がもう少しあると、言葉の重みや深みのようなものが出てきたのではないか

◎新しく始めた観光業の仕事に、もう少しスポットを当て、お客さんの声や、地元の人とお客さんとの交流などの部分がもう少しあると、いいものになったのではないかと感じた

◎熊本の人口減少、熊本豪雨からの復興の歩み、地域振興などと絡められる要素はたくさんあると思うので、今後も地下さんを通して、山間部の集落の営みを定期的に紹介してほしいと思った

◎地下さんが転職する一つの理由となった、この球磨村がなくなるのではないかという危機感。これは、現代社会が直面する非常に大きな社会問題であり、そういう意味ではこの番組は視聴者へ、特に地方に住んでいる人にとっては身近な問題を提供していると思った

◎『35歳のリスタート』というタイトルについて、番組の展開からリスタートに当たるのは、今年ではないのかもしれないということを感じた

◎新しい職場で地下さんがランナーとしての知識や経験を生かして始めた具体的なことを描ければ、なぜ、安定した公務員をやめてまで、新しい職場でマラソンを続けながら熊本の発展のために、どういうふうに貢献しているのかということが、よりわかりやすく伝えることができたのではないか


会社の発言

○なぜ、4人目の子供が生まれている地下さんが、公務員を辞めて地元のために頑張りたいという、その奥にあるものは何なのかという、ある意味個人的な人への興味関心というものが、この番組を制作するきっかけとなった

○反省点は、第三者の声をうまく活用できなかったということ。登場したのは本人と妻の声のみで、役場の先輩・上司や、新しい会社の社長などのインタビューが一つあるだけで、地下さんを、他の視点から人柄を描くことができたのではないかなと思っている

○番組を制作したのは入社3年目のアナウンサー。今後もアナウンサーの枠だけに留まらず、選択肢や幅というものを広げていきたい

<番組審議会事務局>

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