<記者発表内容>
21世紀に入り、放送と通信の融合をもたらすといわれる放送のデジタル化を目前に控え、RKK熊本放送でも1996年10月からインターネット事業でのコンテンツ開発と研究を重ねて参りました。ラジオ・テレビ番組情報のネットでの二次利用や選挙速報、ローカルニュースの動画配信や携帯端末へのコンテンツ配信など、デジタル放送時代での取組みを始めております。
今日、BSデジタル放送やCSデジタル放送、それにCATV網のネットワーク化などローカル局を取り巻く環境はますます厳しくなってきております。このような現状の中、ローカル局の生き残りを模索する為にも、ローカルコンテンツ(地域情報)の制作・配信が課題であります。
今回、熊本放送では、熊本県内のキラーコンテンツとして『阿蘇山火口監視カメラ・ライブ映像』の配信を計画し、昨年7月から阿蘇火山博物館と準備を進めて参りました。
現在の阿蘇山の火山活動状況などを考えた場合、コンテンツである『阿蘇山火口監視カメラ・ライブ映像』は住民への防災情報として公共性が高く、インターネット上での動画像配信を行いたいと考えておりました。
また、NTT西日本熊本支店では、コンテンツの防災情報性と公共性を考え、熊本放送と阿蘇火山博物館が行う『阿蘇山火口監視カメラ・ライブ映像のインターネット配信』実験に対し、阿蘇山火口と熊本市内間の光伝送ネットワークにおいて、ブロードバンド配信に向けた技術支援、デジタル放送の環境作りの共同研究活動に参加することにしました。
この情報配信を行う概略構成としては、既に阿蘇中岳火口内に設置された火口監視カメラから火山博物館まで送られてきている画像・音声を、博物館からNTTの光回線HSD−6メガの伝送路を使い、阿蘇坊中局、一の宮局、熊本市内NTT桜町局を経由し、熊本放送本社まで伝送、熊本放送ではこれらの画像データなどをリアルサーバを通して、インターネット上へ配信します。
また、ホームページでは、阿蘇火山博物館来場者が操作する火口監視カメラも見ることができ、阿蘇火山博物館情報の提供や雄大な阿蘇五岳のパノラマ画像など、訪れる方々が楽しめるコンテンツとして、全世界に情報発信を行って参ります。
今後も今回の共同実験を踏まえ、ブロードバンドコンテンツ開発やデジタル放送の環境作りなど協力・研究を重ねて行きたいと思います。
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