
【回答者】
熊本大学病院循環器内科 教授 辻田 賢一先生ほか
登壇した先生方にお答えいただきました。
たくさんのご質問をいただきましたが、ホームページのスペースの都合上、
お寄せいただいた質問の中から選ばせていただき、お答えしております。
どうぞご了承下さい。
ご質問一覧
- (質問1)
心臓病や大きな病気にかかる前にきっかけや気づくことがあれば教えてください。
そうならないために日常生活で簡単に取組めることはありますか? - 以下の症状が「少し続く」「前より明らかに増えた」ときは、早めの受診が大切です。
・胸の圧迫感・違和感がときどきある
・脈が速い、乱れる、ドクドクする
・動いたときに息切れしやすくなった
・疲れやすさが前より目立つ
・むくみが増えた
・体重が急に増える
以下を日常生活で取り組むようにしましょう。
・歩く量を1日10分だけ増やす
・味付けを少し薄くする
・体重を毎日チェック
・禁煙
・睡眠をしっかりとる
・年に一度は検診をうける
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(質問2)
高血圧にいい食材や日々高血圧のものが過ごす上で
気をつけた方がいい事があれば教えて頂ければなと思います。 -
食塩制限と、他の栄養素と食事パターンに気を付けましょう。
ナトリウム (食塩) 制限: 減塩目標は 6g/日未満。日常の食生活でエネルギー必要量や他の栄養素を確保しながら、更なる減塩を実践するのは容易ではありません。
管理栄養士など専門家の指導が得られる環境がなければ、6g/日未満より更に下げる必要はない -
(質問3)
両親が脳血管疾患でしたが、自分はどのくらいの間隔で脳の検査をしたらいいでしょうか?
今のところ検診では血圧は大丈夫ですが - 推奨年齢:通常では40歳以上で脳ドックの受診が勧められます。
40歳未満でも、質問者のようにご両親の脳血管疾患という家族歴がある場合、一度受診を検討された方がいいでしょう。
検査内容:頭部MRI・MRAで、脳梗塞や脳動脈瘤などを評価します。
受診頻度の目安: 異常なしの場合:2〜3年に1回が一般的に推奨されます。
リスクが高い場合(家族歴あり、生活習慣病ありなど):検査結果や医師の判断次第では、1年に1回など短くなることがあります。
*脳卒中の家族歴はハイリスク因子とされ、積極的な脳ドック受診が推奨されています。
*また検査とともに、日頃から生活習慣病に気をつけて、必要ならしっかり治療を受けることも大事です。
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(質問4)
家族が太っています。食欲旺盛で、何でもよく食べます。
仕事をしているので、食事量を減らすのはなかなかしにくいので、
何かよいアドバイスを教えていただきたいです。
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なかなか量を減らす事が難しい場合は、食品の種類や、とる時間を工夫してみてはいかがでしょうか。
◆ 主食を、玄米や麦入りに変える
◆ 夕食に、脂質の多い食品・メニューを控える
◆ 間食の回数を減らし、時間や内容を見直す (14時頃、果物・ヨーグルト等に変える)
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(質問5)
よく減塩と言いますが、自分が塩分1日何グラムとっているか、わからないです。
どうしたら、わかりますか? - 高血圧症等で病院を受診している場合は、随時尿から食塩摂取を推定することができます。
塩分計で食べる物の塩分濃度を測定することができますが、汁物以外は測定しにくく、充分な精度ではありません。
自身の食塩摂取状況を把握するためであれば、塩分チェックシートなどで点数化することができます。
「食塩1日6gを守る」のは難しいので減らせる部分を見つけて取り組みましょう。
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(質問6)
今年の職場健診で、初めて大動脈の蛇行を指摘されました。
父が39歳で突然死、母も徐脈で服薬中な為、心疾患が気になります。
今後どんな事に気をつければいいか、また要精密の場合専門医に行きたいのですが、ご助言いただければと思います。 - 今後気をつけるべきこと
◆ 血圧管理(高血圧は動脈硬化を進行させます)
◆ 禁煙(喫煙者の場合)
◆ コレステロール・血糖値の管理
◆ 定期的な心血管系の検査
◆ 胸痛・息切れなどの症状が出たらすぐ受診
受診する際は、CT検査で大動脈蛇行の程度の評価、動脈硬化の進行度の検査をしましょう。